Archive for 2011年07月

今日も火曜日

ご無沙汰しております。

研究科講評会もおわり、夏のお休みまでもう一息。
火曜日最後の日となりました。
今日で皆さん作品もなんとか仕上げ、それが終わればまた9月までお元気で~と教室を去って行きます。

そんな今日は台風が近づきつつあるという事でどんより、そしてたまに土砂降りの繰り返しな変な天気です。
火曜日は水彩描く方が多いです。
透明水彩、アクリル、様々です。
柔らかい印象が強い水彩画ですが、いざそんなイメージで作品に取りかかってみるとなんだかぼんやりしてしまったり、メリハリがなかったり、やりすぎて色が濁りがちになってしまったり…
といったお悩みを持っている方が多いようです。

まずは絵具をたっぷり、濃くのっけるようにできるようにするとよいと思います。
画材というのはなんでもそうなんですが、たっぷり使ってその特性を分かってあげるというのが大事だったりします。
濃く描けるようになれば薄くして行くのは簡単なのです。
でも薄くしか描けない人はなかなか絵具をしっかりのっける事が出来ません。

透明水彩絵具もそうです。
特に黒っぽい色のモチーフ、影になっている部分をしっかりのっけてあげないと、紙の白さをベースに描いて行く部分(つまりあまり絵具を載せない部分)が見えてきません。
要は明暗の比較によって絵のメリハリがきまりますので、濃い部分をしっかり作ってあげないと明るさが出ないわけです。

あとは、筆の種類(大きさ、太さ)も大事。「弘法は筆を選ばず」は描けるようになった人の話ですので、まずは道具をきちんとしたもの使ってみましょう。
値段の高い筆ってやっぱり使いいいんですよ。それでぐっと上達する方も多いですよ。

では、みなさん、9月までお元気で。

いやいや、7月、8月中は日曜日午後限定のサマースクール開講します!!
そこでお会いしましょう!!!
当校生徒さん以外も参加可能ですよ。

火曜日

研究科の鶴村さんはもう長くアトリエ・フランに通われているのですが、
いつも大胆な発想と大胆なタッチで興味深いドローイングを見せてくれます。
そしていつも火曜日午後のクラスのムードメーカー??です。

そんな鶴村さんの新作ドローイングをインターネットで見れるようにしたとのことで、
URLを教えていただきました。
ぜひ皆さんも鶴村ワールドのぞいてみてください。

http://www.myartspace.com/artistInfo.do?populatinglist=home&subscriberid=shehqojcsatx9561

なんと英語ページ。

実は僕も鶴村さんの制作姿勢見てて、ああ、こうあるべきなのか、こういうふうにしてもいいんだなと、教えられた一人なんです。
一見分けの分からないところもあるかもしれませんが、彼女の興味/感情にとても素直に描いてるところが感動的だったりします。

さて、これは受験生用にちょっと手を出した石膏デッサン、木炭です。
3時間ほど描いたかな。
ちょっと形がとれなくてイマイチです…
そんな時もあります。
いやいや、石膏デッサンなんていつも形の狂いとの格闘ですもん。
金曜日もうちょっと描いてみます。

今日の研究科2011.07.04

珍しく月曜のようすをお伝えする中田です。

月曜は人数的にも、メンバー的にも落ち着いて制作できますので、おすすめかもしれません。
広くスペースもとれますので大作描きたい方はぜひ!

抽象的に抽象的な風景を描いています。
つまりモチーフがないんですね。
まったく自分のイメージだけで筆を運んで行くと、ついついワンパターンなタッチで画面を埋め尽くしてしまいがちですが、
画面上のバランスを考えてタッチの大きさ、重ねる密度、濃度に変化をつけて行くといいと思います。
それは具象的な絵でももちろん当てはまります。

そうすると抽象画と具象画の違いって何?みたいな話になって来たりするのですが、
ハッキリ言ってその境目はないと思ってます。
なんとなくモチーフがハッキリ見えないので「抽象的」と、分かりやすく言葉にしているだけですので、
絵画の基本的な考え方はモチーフやジャンルや画材にとらわれることはないです。
すくなくともそうありたい、と理想をもっているのですが…

でも「絵画」なんて言葉を使っている段階ですでに西洋からの輸入品かぶれになってますので、みなさん、どうぞこの概念かぶれな講師の言動にお気をつけ下さいませ!

中田はあしたも午後からフランで教えますー
よろしくおねがいします。

今日の研究科2011.07.01

7月になりました。
今日も暑かったです。
熱中症にお気をつけ下さい。

今年もあと半分です。コワいですね!

今日は木炭デッサン2日目の生徒さん。
本格的に1から手ほどきしてやるのは初めて、しかもモチーフは石膏像。
そしてその石膏像はラボルト、という初心者の方には定番の組み合わせですが、これが実はいちばん難しい組み合わせなんじゃないかと常々思っているのはナイショです。
石膏デッサン、苦手な方も多いと思います。
最近の受験生も石膏デッサン、みんなヘタクソです。
なんでヘタなのかというと、受験で出題されなくなったので予備校でも描く機会が減って行ったというのが大きいんですが。

石膏像デッサンの定番ポイントはまず構図。余白のバランスを見ると上手く行きます。
そしてなるべく大きく入れます。
次は人体の構造の把握です。
人体は左右対称の構造なので、中心軸とそれに対する横の軸を読み取れるようになればばっちりです。
あとは表面の面の方向を読み取ることで立体的に描いてあげること。
これはモチーフに当たる光の光源を設定してあげることにもつながります。
よく面取り石膏像って学校の美術室に置いてありましたね。
ああいう考え方です。

西洋から輸入された造形概念(つまりデッサンすること)は3次元的に物事を把握することです。
その習得には石膏像はもってこいのモチーフですね。
そもそもやつらみーんな西洋人の形してますから。
興味ある方はがんばって取り組んでみてください。
応援いたします。

明日はクロッキー講座2回目です。
当日申し込みも大歓迎です。
ぜひお越し下さい。

そして今月10日日曜日は半年に一度の研究科講評会です。
いろんな曜日の普段顔を合わせることのない生徒さんが一堂に会して作品を見れるチャンスです。
当然恒例の懇親会もございますので、みなさん是非こちらも参加してください!
いやー楽しみです。

研究科合同講評会
2011年7月10日(日)16:30-18:30
アトリエフランB教室にて
終わり次第、会場に移動して懇親会(会費3000円くらいを予定しています)