Archive for 2014年02月

今回も多くの研究科の生徒さんにご参加していただき無事に研究科展初日を迎えることが出来ました!
まずはご協力頂いた生徒さんにお礼申し上げます。
搬入手伝いにも沢山来て下さり、慣れているベテランの方々を中心にテキパキと進めて頂いたのでとても助かりました。

夜からは開会式とぐるっと回って作品鑑賞しながら生徒さんの出品作品紹介を行いました。
その一部の方々をご紹介。

Yさんの作品、ジャスパー・ジョーンズの作品をベースに過去に描いたご自身の絵の写真をコラージュしています。カッコいい作品ですね!

Hさんの作品、独特な俯瞰の構図がとても面白く、絵の中に様々な物語が描かれています。

Kくんの作品、写真をもとに丁寧に鉛筆で描いています。さらにそれを描くことに決めたエピソード(コンセプト)がユニークで作品の面白さに繋がっていますね。

Kさんの作品、ご自身が旅行された時に描いた水彩のスケッチをもとに描いた油彩。その土地空気感を感じさせる色味がとても素敵です。

 
それぞれの作品に対する思いを聞けて短い時間でしたがとてもおもしろく充実した内容となりました。最後に生徒さんからのリクエストで講師陣の作品紹介もさせていただきました。
そしてその後は会場を移して居酒屋での懇親会。
無事に展覧会が始められた安堵感からか生徒さんも講師陣もついついお酒が進み…(笑)。

3月2日(日)17:00まで開催していますので是非お越しください。

2014 アトリエ・フラン研究科展
2014年2月25日(火)~3月2日(日)
三鷹市美術ギャラリー(全館)入場無料
11:00~20:00(最終日は17:00まで)

講師 佐々木

今日も大雪です。
皆さん足元悪い中、研究科展も近いので熱心にいらっしゃいました。
無事に帰れましたでしょうか。

ムサビの通信課程に通いながらもフランにてさらに描き続ける熱心な生徒さん、
今回は旅先で出会った月夜の修道院の風景を描いています。
最近はだいぶ油絵の進め方、描き方に悩んでいらっしゃったようですが少し突き抜けたようですね!
この構図なのでやはり参考にするのはモネのルーアン大聖堂ですね。
空気感というか、空間を描くことが課題でしたのでモネはぴったりのお手本です。

建物のアウトラインに沿って中を塗り分けていくのではなく、極端に言うと点描のようにタッチを「重ねて」いくことで(タッチを「並べる」のではなく「重ね」ます)色の層が出来てきます。
そして点(タッチ)がアウトラインの固さを打ち消して背景とモチーフの関係が柔軟に現れてくるという狙いです。

完成までもう一息、頑張りましょう。

今週はまだ雪の残る原美術館へ行ってきました。
ミヒャエル ボレマンスという画家の展覧会です。
私が2003年にニューヨークに行った時David Zwirnerという現代美術のギャラリーでたまたま彼の個展に出くわして度肝を抜かれました。
こうして日本でまとまった作品が見ることができて時代の流れを感じました。
会場は非常にいい空間で、作品も普段描いている皆さんの参考になる物ばかりだと思いますのでぜひ見て来て下さい。

今日の研究科

きょうは午後から雨が雪に変わり、一時は大粒の雪がハラハラと舞っておりました。
そんな天気にもかかわらず研究科展を控えている生徒さんたちは熱心です。

水彩もゆっくりゆっくりと着実に進んでいます。
今日のポイントはモチーフそのものは勿論なのですが、それが床に落としている影や隣り合った背景を充実させていくことで絵の完成度が上がっていくという点です。

こちらはF80号の油絵。
デッサンを経てようやく色が入り始めました。
土着的で魅力的な色です。
この上にどういう色が重なっていくのか楽しみですね。

先週はずっと東北におりました。
岩手の名 湯、松川温泉を訪ねた時に有名なボンネットバスに出くわすことが出来ました。
1968年式。引退も検討したらしいですがいろんな車のパーツを寄せ集めてエンジンを載せ換えたばかりだそうです。
運転席の時代の経た感じが言葉にできない迫力と懐かしさを醸し出していました。