Archive for 2015年06月

今日は木炭デッサンで静物始める生徒さんいらっしゃいました。
デッサンの最初は構図をとって形をとりますね。
形をとるというのはついついアウトラインを引くことになってしまうのですが、
この段階では一つ一つのモチーフのアウトラインを描いているとモチーフどうしの関係に意識が行かなくなるので
構図がおかしくなるパターンに陥りやすくなります。
あと、そもそも立体物であるモチーフのアウトラインに意識が行き過ぎると、
見えない奥の部分、見えている一番手前に出っ張っている部分を意識しなくなります。
その結果空間が出なくなる、立体的に見えなくなるといったことに なりがちです。

大事なのはモチーフの形でポイントになる部分を自分で作り、そのポイントを実際に点として画面に作り、その点どうしの位置関係を
画面上で比較していくという方法です。
なかなか難しいですが、客観的にものを見る練習として取り組んでいただきたいと思います。

構図がだいたい決まってきたら大きな調子を入れます。
この時にはどっちから光がやってくるのか、
その光がモチーフのどの面に当たるのか、どの面が暗くなるのか、それを画面全体で統一できているかを確認しながら進めていきます。
今日はそこまでで時間がきました。
次回頑張りましょう。

こちらは木炭での石膏デッサンの 続き。
もう1回くらいで仕上がるといいですね。
描き進めていくにつれて軸がずれ始めてきました。
そうなってくるとその像の顔に似なくなってきます。
「なんか似てくれないなあ」
そう思った時は軸がずれている時です。
似ないのでまぶたとか目の大きさとか細かい部分を一生懸命いじるのですがいっこうに似ない、そういう時は軸から取り直しです。
そこに向き合わないと絶対似ません。
頑張りましょう。

こうやってデッサンをすることによって自分の欠点が出てきます。
なかなかしんどいことでもありますが、こうすることで次のステップに進むいい機会と思いますので
たまにデッサン漬けになるのもいいと思 いますよ。

おしらせです。
0号展(ゼロゴウテン)を今年もやることになりました。
10月12日から18日、会場は前回と同じカフェハイファミリア。
ただいま研究科の皆様の申し込み受け付けております。
締め切り7月14日です。
皆様の参加お待ちしています!

今日の研究科

6月です。梅雨入りです。
でも火曜日の午後は相変わらず盛況です。
みなさん大胆に絵の具を乗せていいかんじです。
もうすぐ完成も見えてきますね。

こちらは石膏デッサンを木炭で描き始めです。
何枚か石膏デッサンを続けて描いているようですがどうしても
表面的になってボリューム感に乏しい、構造をうまくつかめないままなんとなく描いてしまうというような悩みを抱えているようです。
写真はピンボケですが、この段階ではピンボケで構いませんので大きいボリュームを捉えられるかどうかです。
ブルータス像の表面の布のシワに騙されずに筋肉質な体の構造をつかむことから始めて、
次の段階では布もうまく利用しながらボリューム感をよ り強めていきます。
表面的になるのを恐れて細部をかけないというパターンもありますが、表面を積極的に描いてボリューム感につなげていくということも大切です。
表面を描いて逆に平面的になってしまう場合は、そこからガーゼや太い木炭を使って大きい仕事を再び入れてボリューム感を大きくつかみ直します。
そんな試行錯誤を繰り返しながら進めて行きます。

1回目のクロッキー会も終了しましたが2回目が今月27日に行われます。
みなさん要チェックです。
そして早くも7月12日の研究科講評会のお知らせ出ました。
今年前半の締めくくりです。
ビールが美味しそうな季節ですね。