きょうの研究科2011.05.17

午後から出勤でしたが、最近は自転車通勤。
フランについたとたん土砂降りでした。

外はどんより、教室内も蛍光灯の明かりがこうこうとついて、こういう日はモチーフの立体感乏しくべたっと見えちゃいます。
でも火曜日なかなかの盛況ぶりです。
にぎやかでぼくもそんな皆さんを手なずけられません…

こちらの生徒さん、まだ油絵2枚目(3枚目?)ですが、なかなかいい具合ですね。
筆をぐいぐい使って、色もよく観察できてるし、あとは出だしのリズムを自力でつかめるようになればなんだって描けそうですね。

先週は初台にある東京オペラシティーギャラリーへ。
写真家ホンマタカシの展覧会です。
金沢から巡回してきました。
本当は金沢で見たかったのですが、オペラシティーも天井がすごく高くてスケールのでかい展示空間でなかなか見応えがありました。

写真を撮ってそこから絵を描く人増えてますよね。
その是非はいろいろあるとは思うんですが、
とにかく写真から描くのなら写真に対してこだわりがあってもいいかなと思うんです。
写真はちょっとした構図や光の具合で出来映えが変わると思うんですけど、
カメラのファインダーをのぞく行為とキャンバスに構図をとる行為をもうちょっとリンクできたらもう少し世界が変わったりするんじゃないかなあ、なんて思ったりもするんです。

ホンマタカシの写真からそういうことが読み取れるかどうかは分かりませんが、すくなくとも写真も絵画も、あるものを四角の平面に置き換えるメディアということの共通点を意識していろんな写真をみるのもいいかと思います。

そういえば会場にはホンマタカシによるアクリル絵具で描いたドローイングが写真とともに並べられていました。
本人が描いたかどうかも分からないですけど。
なんせ「ニュードキュメンタリー」というタイトルの展覧会なので…

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今日の研究科 2011.05.13

きょうは若手講師no1佐々木先生が代打で授業です。
まだ大学院をでて2年目、これからの活躍を期待できる作家です。

新しいモチーフはこんな感じ。
牧歌的な雰囲気ですね。
水色の木箱は加藤講師の得意のウェザリングを施しています。
秋の研究科展に向けていいモチーフとなっております。

うれしいおしらせがひとつ。
いつも金曜に大きな絵を描いている研究科の方が現代女流美術展に入選されたとのこと。
病気でしばらくの間ブランクがあったのでそこからの復活はうれしいですね!
展示が始まったら改めてこの場で告知させていただきます。

たまには映画の話でも。
今週「四つのいのち」という映画をみにいきました。
前日うちの奥さんが見に行ってたという理由だけで、奥さんの感想も聞くことなく見に行ったのですが、
これがまたとんでもない映画で度肝を抜かれたのです。
渋谷のイメージフォーラムにて。
もし興味があれば御覧になってぜひ感想を聞かせてください。

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まだGWです。
3、4日は高速道路にたくさん車が走っていました。
今朝は朝5時に万座から家に帰って来てフランに出てきた中田です。

GWだけど金曜レギュラーメンバーは健在。
制作に精が出ます。
子供たちが遊んでいる風景を描いています。
光が横からきれいに入っている様子が描ければ成功ですね。
光と影を制すれば見せ場を自在に作り出せると思います。
ついつい色で見ちゃうんですよね。
ここは赤、ここは青、なんて塗り分けて行っちゃうと明暗がさっぱり見えなくなっちゃって色やデティールがあっちこっちで主張しちゃってなんとなく見栄えのしない感じになってしまう。
そうならないためにもモノクロで置き換えて考えてみるクセをつける事をお薦めします。
モチーフを写真に撮ってみて、だいたい最近のカメラはカラーでしょうからモノクロにコピーしてみる、
コンピュータが触れる方はフォトショップでカラーをモノクロに変換してみる…等々。

ちなみに写真の背後に写っているのは新しい大型モチーフです。
11月の研究科展を意識してか、どことなく秋を感じさせる??モチーフです。
詳しくはまた後日紹介させていただきます。

金曜日に通われている川島さんが出品している団体展の紹介です。

旺玄展
5月11日(水)~19日(木)
上野の森美術館
10:00~16:30
(最終日は13:30最終入場14:00まで)

ご高覧いただきたくご案内申し上げます。

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今日の研究科2011.04.29

ついにゴールデンウィーク突入です。
祝日なので顔を見ない方、祝日なので振り替えてくる方等等でいつもより顔ぶれが豊富な研究科でございます。

そんな振替組で本当に久しぶりにお会いした生徒さん。
懐かしい話で盛り上がってしまいました。
お互い年を取りましたね…
絵は新緑の山を抽象的に描いていて、セザンヌかと思いました。

今日は祝日のためか無料体験の方も多かったです。
これから絵を始めようかな?絵画教室なんて得体が知れないけど一体どんなとこなの!!??
と、不安と期待でいっぱいいっぱいの方にぜひ参加していただいて合計6時間、鉛筆デッサン体験をしていただきます。
当然手ほどきも1からいたします。
といってもあまり難しいことばかり口で説明してもどんどん絵を描く事が理屈っぽく詰まらなくなってしまうので
描くという事をどんどん体感して楽しんでいただければと思っています。
でないと長続きしませんから。
写真は無料体験モチーフの定番、ワイン瓶、コンクリートブロック、レモンです。
単純な形態なのでしっかり形の構造を理解して、バランスよく構図を決め、光の方向を決めて明暗を整える、そして描き込み、質感描写…
こんな事言ってるとどんどん理屈っぽくなってダメですね!!!!


ちょっと宣伝させてください。
私、中田寛也の撮影した写真が表紙に使った本(文庫ですが)がGW明けに出版されます。

田舎暮らしに殺されない法 (朝日文庫)
丸山健二 著
文庫: 208ページ
出版社: 朝日新聞出版 (2011/5/6)

http://www.amazon.co.jp/田舎暮らしに殺されない法-朝日文庫-丸山健二/dp/4022646098/ref=sr_1_45?ie=UTF8&qid=1304061634&sr=8-45#

よければ書店でお手に取って御覧ください。
もちろんamazonでも、どうぞ。

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またまたご無沙汰してしまいました。
3、4月のモチーフも残すところあと5日で終わりになってしまいました。
火曜日の生徒さんは今日仕上げという事でラストスパートです。
もう終わってしまった方は時間を他のモチーフで消化です。
今日1日で仕上げるという水彩。
今日は光がきれいなのでモチーフが新鮮に見えますね。
また来週には新しい大型モチーフが組まれる事になります。


もう先々週の事になってしまいましたが、アトリエ・フランでもおなじみの大谷講師率いるバンドThe Go’sのライブに行ってきました。
震災後のライブ、という事になってしまいましたが、こうやって自分たちが出来る事をやって行くしかないんだなあという気持ちにさせていただきました。
The Go’sは年に数回ライブを行っています。
新たな講師の一面が見れると思いますので皆さんもぜひ一度お越し下さい。

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今日の研究科2011.04.01

いつの間にか4月です。春です。
今日の日中はぽかぽかといい陽気でしたね。
桜も咲いているとか、咲いていないとか。

3月11日の地震当日、私は出勤していなかったのですが6階にある当アトリエはやはり相当揺れたそうです。
当日いらっしゃった生徒さんはコワい思いをされたかと思います。
この地震で石膏像がいくつか割れてしまいました…
でも研究科用の大型モチーフは見事に崩れませんでした!
地震後、落ち着かない日々を送っている方もいらっしゃるかと思いますがモチーフ描きにいらしてください。
そして先週、今週と次第に生徒さんもいらっしゃるようになり、いつもの金曜日に戻りつつあります。
※ちなみにアトリエ・フランのある地域は今のところ計画停電を免れているようです。

さて、今アトリエ・フランは中学、高校生、浪人生向けの春期講習中でございます。
研究科の生徒さんも受験生がどんな作品を描くのか気になるらしく授業終了後はちょっとしたクラス交流会となっておりました。
大人の作品への好奇心に受験生たじたじと言った感じでしょうか。
受験生もおおいに研究科の作品を参考にさせていただく事もあります。
このようにみなさんにとって刺激的な場であるアトリエ・フランであればいいなあと常々思っております。

ちなみに割れた石膏像はきっとモチーフとして「リサイクル」されることと思いますのでご期待くださいませ…

最後になりますが、今回の震災で被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。

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今日の研究科2011.03.08

ご無沙汰しております。
講師中田です。

もう3月になってしまいました。
モチーフも新しくなってますのでぜひ描きに来てください。
また鮭?とか言わないように!
でも研究科の皆様からはなかなか好評です。

こちらは別のモチーフを描いています。
初めての油絵という事で少し手ほどきさせていただきました。
暗いベースの上から厚みのある明るいグレーを重ねて行くというプロセスです。
このあとやりすぎた感もありましたが軌道修正してかなりいい感じになっていきました。
がんばりましょう。

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研究科のM本さんの展示に行ってきました。フランでも今や馴染みのギャラリーとなりつつある ‘Cafe Hi famiglia’ で妹さんとの二人展。研究科通信「パレット」で紹介したこともあるM本さんは音楽活動もされており、平面作品も音楽と繋がって見えてきます。鉛筆の細かいハッチングが織りなす独特の世界は静かな重低音が流れている感じ。サイズは小さな作品ですが、観ているとその広い世界に引きずり込まれてしまいました。更なるご活躍を期待しております。

今年11月末に研究科展があります。展覧会は小さなステップ、自分磨きのチャンスです。皆さまの作品を美術館で観られることを楽しみにしております!!

初めてのブログにまじめに参加した、丹沢でした。

ではまた。

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今日の研究科 2011.02.02

あっという間に今年もひと月たってしまいました。
今日は小春日和で教室の中は暑いくらいでした。
もう冬も終わりかと思います。
さあみなさん、アトリエフランに来ましょう。

ということで今日の教室の様子です.
こんな風に講師が巡回してきて生徒さん一人一人にアドバイスをして行きます。
きょうは床がいい感じに描けて良くなりましたねー。

やはり静物を描く時の肝は「床にモチーフが乗っかっている」という事です。
床がないと静物モチーフが成り立たない、キャンバスの上では床というのは「大地」そのものなのでございます。
というか床もモチーフのひとつくらいに考えておかないとおそらく床には適当なタッチが入ったりしてしまい、スキのある画面になってしまう事でしょう。

きっと重力のない宇宙ステーションなどで何世代も生きた人間にはそんなことも通用しなくなるのかな?
村上龍の「歌うクジラ」という小説を読みながらそんな事を考えるナカタでございました。

私の個展も早いもので5日までとなってしまいました。
未見の方はぜひ!
雑誌の取材も入りましたよ。
ちっちゃい枠ですが。

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今日の研究科 2011.01.21

金曜日の今日はなぜか火曜日の生徒さんが押し寄せて教室が熱気ムンムンでありました。
活気があっていいですね。
今年初めて会う生徒さんもいまだちらほらで、今年もよろしくお願いいたします、です。

今月から置いてるモチーフはこんな感じです。3月5日まで置いてあります。

この絵は合間に2時間ほど受験生用に描いた静物油彩、F6号です。
逆光でしたが明暗の作り方等参考になると思いますので載せてみます。
ポイントは明るいところと暗いところの境目で、モチーフのアウトラインとは違います。
例えばテーブルの角、果物の明暗の境目などです。
そこを中心に描いて行く事で光と空間を上手く把握する事が出来ると思います。
分かり辛いかもしれませんが詳しくは直接講師に聞いてみてください!

先週見に行ったギャラリーです。銀座周辺。
・資生堂ギャラリー 藤本涼展
・BLD GALLERY 中平卓馬展
・TARO NASUギャラリー ライアン・ガンダー展
・GALLERY αM 石井友人展
・メゾンエルメス 8階フォーラム 曽根裕展
絵画、写真、インスタレーションいろいろありますがどれもなかなか面白いです。
よろしければどうぞ。
感想などお聞かせください。

私の展示もよろしくお願いします…

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