Tag: アクリル

今日の研究科

講評会も終わり、研究科の7月の授業も20日までとなりました。
あっという間です。

今日も風の強いなか生徒さん作品を仕上げに来てました。

石膏のトラ、ライオン?鉛筆デッサンで仕上げです。
顔から胴体にかけて側面と背中側の面をおおきく明暗で分けてうまく全体での立体感を出せるかがポイントでした。
結構像自体の表面の筋肉の描写が目立つ石膏像でしたので、そういう表面的な部分のみになってしまわないように注意です。

こちらは静物モチーフを画面上で組みなおしてアクリル絵の具での色面、線で構成していきます。
アクリル絵の具で水で解きながら でしたのでほとんど絵の具自体のテクスチャはなく、
支持体もキャンバス風のボードで絵の具がつるっとすべる感じ。
その風合いを生かして行こうとした時にやはり線か面の色の選択、塗りの表現などで押していくといった方向性が見えてきました。

今日の研究科

最近、アクリル絵具で抽象的表現にずっと取り組んでいる方の作品です。
先週の最後にいろいろディスカッションした上で、今週だいぶよくなって来ました。
まだご本人はこれでいいのかな?状態かもしれませんが、とてもいい方向に作品が動いてきました。

今までは、モチーフのない状態で自分の頭の中のイメージをたよりに絵具を重ねていくのでどうしても必然性のないタッチが多くなってしまい、
筆などの使う道具もなんとなく選んでずっとそれで描いてしまうのでその結果ひたすらなかなか絵が完成に近づいていかない。

あくまでも私感ですが、絵画は抽象画だろうが、具象画だろうがピラミッドのような構造になっていて、下に大きなベースの層があって、その上にだんだん小さな層が積み重なってそれが頂点に達したときに完成になるというイメージです。
もちろんそんなきれいに行く訳ではなく、なんどもつぶしてはまた積み上げての繰り返しだったり、ひとつの絵の中にも頂点がいくつかあったり。
もっと例えるなら天気図や地形図のようないびつな構造のイメージだったりもします。

今回は話し合う中でそういう方向に誘導させていただいてかなり作品の完成が見えてきましたね。

今週は梅雨の合間を狙って久しぶりの富士山に登ってき ました。
この時期は凍結もなく、歩きのプロフェッショナルたちの背中を追いながら山頂まで。
この時期のお鉢のふちの内側はかなりダイナミックでした。