Tag: 石膏

今日の研究科2011.10.07

ちょっと静かな金曜日。
天気はよく、風も気持ちいい日でした。

さて、今日はラボルトの石膏デッサンが完成です。
納得いく出来になったでしょうか。
面の変化をどう描いて行くのかが難しそうでした。

面はいろんな方向にたどる事が出来ますのでいろんな方向に手を動かしてあげる、何度も何度もタッチを重ねて行く事が大切ですね。
それは絵具を使って描く時も同じだと思います。

明日からまた連休です。
先日のブログでもお知らせしましたが10日には多摩動物園にてスケッチ会やります。
10時から15時半を予定していますが、途中参加、途中下車もオッケーですのでぜひ参加してみてください。
動き回る動物たち(動かないヤツも多いですが)をどうやって捉えるか。
なかなかやりがいがあると思います。
私も指導、お手本といたしますのでいっしょに動物園を歩きましょう。
一応10時に正門集合ですが、途中参加したい方はアトリエフランに連絡いただければ講師の連絡先教えますのでお気軽にお問い合わせください。

ほら、こんな感じに…描けたらいいですよね。

今日のたっぷり

画材ってなんでもそうなんですけどたっぷり使うとその素材のいい色、風味とでも言うんですかね、が出てきます。
パッと思いつくだけでも油絵具、水彩絵具、鉛筆、木炭、パステル、粘土…どれもそうです。

パレットに出した絵具が余るくらい、筆にはたっぷりと絵具をすくって画面に置いて行きます。
もちろん、描き方は人それぞれ。
薄く描いて美しい絵もたくさんあります。

でも、思うんですけど、薄く描いて素敵な絵を描ける人ってたっぷり画材を使ってきた人な気がするんです。
その画材のポテンシャルの限界を知っているから薄くも濃くも描けるという。自由になれるんですね。

この方、F40号の画面に刷毛でたっぷり絵具を置いていきます。
研究科展に向けての作品用なのですが、このままでは展示しないそうです。
さて、どうなるのか。
きょうはF40号2枚をあっというまに仕上げていきました。

こちらはパステルでエスキースの製作中。
パステルもぐいぐい重ねて行くといい風合いが出てきますよね。
まだまだいけそうです。
パステル握りしめて画面に押してつけて行くぐらいがいいと思います。
そこからたち現れてくるものにはっとしたいですね。

木炭デッサン。ラボルトを続けて2枚目。
勤勉に取り組まれています。
だいぶコツをつかんできましたね。
来週完成させましょう~

おしらせです。
10月10日体育の日、アトリエフランで多摩動物園にスケッチへ行きます。
対象は研究科、受験本科、基礎科…要はみなさんなんですが、動物園を楽しみながらスケッチの極意をマスターしましょう。
講師は加藤/中田で行きます。
特に参加料は不要です。
が、交通費と入園料はご負担ください。
人数が集まれば団体料金で入りましょう。
講師に参加の旨をお伝えください。

ふるってのご参加おまちしております!

火曜日

研究科の鶴村さんはもう長くアトリエ・フランに通われているのですが、
いつも大胆な発想と大胆なタッチで興味深いドローイングを見せてくれます。
そしていつも火曜日午後のクラスのムードメーカー??です。

そんな鶴村さんの新作ドローイングをインターネットで見れるようにしたとのことで、
URLを教えていただきました。
ぜひ皆さんも鶴村ワールドのぞいてみてください。

http://www.myartspace.com/artistInfo.do?populatinglist=home&subscriberid=shehqojcsatx9561

なんと英語ページ。

実は僕も鶴村さんの制作姿勢見てて、ああ、こうあるべきなのか、こういうふうにしてもいいんだなと、教えられた一人なんです。
一見分けの分からないところもあるかもしれませんが、彼女の興味/感情にとても素直に描いてるところが感動的だったりします。

さて、これは受験生用にちょっと手を出した石膏デッサン、木炭です。
3時間ほど描いたかな。
ちょっと形がとれなくてイマイチです…
そんな時もあります。
いやいや、石膏デッサンなんていつも形の狂いとの格闘ですもん。
金曜日もうちょっと描いてみます。

今日の研究科2011.07.01

7月になりました。
今日も暑かったです。
熱中症にお気をつけ下さい。

今年もあと半分です。コワいですね!

今日は木炭デッサン2日目の生徒さん。
本格的に1から手ほどきしてやるのは初めて、しかもモチーフは石膏像。
そしてその石膏像はラボルト、という初心者の方には定番の組み合わせですが、これが実はいちばん難しい組み合わせなんじゃないかと常々思っているのはナイショです。
石膏デッサン、苦手な方も多いと思います。
最近の受験生も石膏デッサン、みんなヘタクソです。
なんでヘタなのかというと、受験で出題されなくなったので予備校でも描く機会が減って行ったというのが大きいんですが。

石膏像デッサンの定番ポイントはまず構図。余白のバランスを見ると上手く行きます。
そしてなるべく大きく入れます。
次は人体の構造の把握です。
人体は左右対称の構造なので、中心軸とそれに対する横の軸を読み取れるようになればばっちりです。
あとは表面の面の方向を読み取ることで立体的に描いてあげること。
これはモチーフに当たる光の光源を設定してあげることにもつながります。
よく面取り石膏像って学校の美術室に置いてありましたね。
ああいう考え方です。

西洋から輸入された造形概念(つまりデッサンすること)は3次元的に物事を把握することです。
その習得には石膏像はもってこいのモチーフですね。
そもそもやつらみーんな西洋人の形してますから。
興味ある方はがんばって取り組んでみてください。
応援いたします。

明日はクロッキー講座2回目です。
当日申し込みも大歓迎です。
ぜひお越し下さい。

そして今月10日日曜日は半年に一度の研究科講評会です。
いろんな曜日の普段顔を合わせることのない生徒さんが一堂に会して作品を見れるチャンスです。
当然恒例の懇親会もございますので、みなさん是非こちらも参加してください!
いやー楽しみです。

研究科合同講評会
2011年7月10日(日)16:30-18:30
アトリエフランB教室にて
終わり次第、会場に移動して懇親会(会費3000円くらいを予定しています)

今日の研究科2011.04.01

いつの間にか4月です。春です。
今日の日中はぽかぽかといい陽気でしたね。
桜も咲いているとか、咲いていないとか。

3月11日の地震当日、私は出勤していなかったのですが6階にある当アトリエはやはり相当揺れたそうです。
当日いらっしゃった生徒さんはコワい思いをされたかと思います。
この地震で石膏像がいくつか割れてしまいました…
でも研究科用の大型モチーフは見事に崩れませんでした!
地震後、落ち着かない日々を送っている方もいらっしゃるかと思いますがモチーフ描きにいらしてください。
そして先週、今週と次第に生徒さんもいらっしゃるようになり、いつもの金曜日に戻りつつあります。
※ちなみにアトリエ・フランのある地域は今のところ計画停電を免れているようです。

さて、今アトリエ・フランは中学、高校生、浪人生向けの春期講習中でございます。
研究科の生徒さんも受験生がどんな作品を描くのか気になるらしく授業終了後はちょっとしたクラス交流会となっておりました。
大人の作品への好奇心に受験生たじたじと言った感じでしょうか。
受験生もおおいに研究科の作品を参考にさせていただく事もあります。
このようにみなさんにとって刺激的な場であるアトリエ・フランであればいいなあと常々思っております。

ちなみに割れた石膏像はきっとモチーフとして「リサイクル」されることと思いますのでご期待くださいませ…

最後になりますが、今回の震災で被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。