向上心を持って

私はフランに約1年間通いましたが、最初はもちろん、全く描けなくて、上手な人の真似をしたり、講師に相談したりと、合格する以前に周りの人たちに追いつこうと必死でした。講評で言われたことをメモして、家に帰ってから、明日は同じことを注意されないようにしようと、メモを見直していました。 夏期講習会辺りから、具体的に入試をしっかりと意識し始め、目標だけは高く設定していました。なので講評で作品が評価されても、自分の中では「まだまだだ。」と向上心を持つことができました。1年間を通して前向きに、そして向上心を持ってその時期その時期の目標をクリアしていくことで合格という結果につながったのではないかと思います。

多摩美術大学グラフィックデザイン学科・武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科合格 今井雄輔(敬和学園高校卒)

基礎からの3年間

いよいよ基礎科から受験科に上がろうかという時、私の頭は上手な絵を描くことでいっぱいだった。油絵コースに入ったのもその頃だ。いつまでも画材に慣れないもどかしさや、自分の絵に対するコンプレックスが日に日に膨らむ中、ひたすら手は止めず頭だけで描く日が続いた。しかし、ある時ふと講評や会話で先生方が言い重ねてくれていた事が自分の中で形になったのをきっかけに、描きたい!という意欲がまた高まり出した。そしてそれからは絵が競うためのものではなくなった。受験本番は新鮮な状況に夢中ではしゃぎ、課題をうまく自分にはめる事ができたと思う。フランという場所では、先生は勿論、常に友人、環境に恵まれていた。これだけ自然体で作品や、人との交流や、友人との論議や試行錯誤や、受験を本気で楽しめた事を、今更ながら誇りに思う。三年間温かく見守ってくれたフラン、先生方、ありがとうございました。

武蔵野美術大学油絵学科現役合格 権藤春名子(明星学園高校卒)

安らぎの場

浪人生活を経て、僕にとってフランは住家になった。おそらく一日十時間以上はいただろう。あまりにもフランにいる時間が長いために「フラン離れ計画」を立てたくらいだ。けど結局はココに戻ってきてしまう。これはまさしく住家だ。僕はここに、安心感と安らぎを得ていたのだ。受験戦争のために武器を備え、攻撃態勢を整える場所のはずが、安心感と安らぎを感じるなんておかしな話だ。だがかえって敵も予想しなかったこの落ち着きが最強の武器であり最終兵器となった。受験というものは確かに「備えあれば憂い無し」という言葉がある様に、敵に勝つための備えはなくてはならない。けどそれだけでは敵は打ち負かす事はできないのだ。敵に勝つ方法は自分だけの武器を持つ事、これに尽きる。僕は落ち着きという武器をこの住家で得る事ができた。これからもきっと僕だけの武器を集め続けるだろう。多くの敵を打ち負かすために…。

武蔵野美術大学デザイン情報学科・多摩美術大学情報デザイン学科合格 伊藤悠記(都立府中高校卒)

濃密な一年

今まで、いつもいつも考えなしに行動してきた私には、浪人の1年間は一歩立ち止まってじっくり物事を考える貴重な時間だったと思います。良い絵が描ければ合格する、と強気になったり、うまくいかないとすぐに弱気になる…常に揺れていました。思い通りに描けない時には少し描くことから離れてみて、いろいろ考えてみましたが、いつも結局描くことでしか不安を取り除いたり、次のステップに行くことはできませんでした。日々こんなに悩み、考えたのは初めての経験で、合格したときのあの喜びもまた初めての経験でした。本当に濃密で充実した一年でした。

多摩美術大学絵画学科油絵合格 出津京子(東京女子高校卒)

1番大切な事は強い意志

私は高校2年からフランに通っていましたが、受験生になってからの方が課題が全て新鮮に感じられました。特に夏期講習からの立体課題は素材自体が驚く物ばかりで、いつも何が出るのか楽しみでした。もちろん素材が自分の予想外であればある程製作は難しく、なかなかいいものが出来なくて受験直前は悩み、苦しむばかりでした。 それでも私が合格できたのは、先生の指導と友達の支えがあったからです。皆と過ごす時間があったからこそ、自分が成長する事が出来たと思います。一番大切なのは自分の強い意志です。「絶対現役で入る!!」と最初から皆に宣言していました。だからこそ現役で入ろうといつも強気でいる事が出来ました。受験は最終的には自分との戦い。あたしはこの受験という人生の試練を乗り越えた事で、ひと回りも、ふた回りも成長できたと思っています。

武蔵野美術大学空間演出デザイン学科現役合格 滝澤萌絵(都立府中高校卒)

浪人生の時と現役生の時

浪人生の時と現役生の時とでは、心持ちが全く違った。現役の時も浪人の時も、普段の授業では周りにいる友人に負けないようにいい作品を作るよう心掛けていたが、現役生の時はいざ受験の事を考えると、その倍率の凄さや、合格者の作品のレベルの高さに圧倒させられて、自分が美大に合格するということがリアルに考えられなかった。結局、現役生の時の私は、受験から目を逸らしてしまっていた。しかし、浪人生になって追い込まれた時、意識は明らかに変わった。美大を受験するのは私と同じくらいの年齢の人たちで、その中で自分を磨きぬくことができた人だけが受かる。ただそれだけ。倍率なんかにびくびくしていられない。そういう強い気持ちで今年は望めたからこそ、受験の結果に対する感情も大きかった。自分の立てた目標から、逃げずに向き合うことがどれだけ大切かを学ぶことができた。

武蔵野美術大学デザイン情報学科・東京造形大学サステナブルデザイン専攻合格 飯田綾音(都立小平南高校卒)

興味のある部分を…

受験生でデッサンが嫌いな人は多いと思います。私も道具が上手く使いこなせなかったらり、思ったとおりの絵にならなかったりして、嫌いでした。描きたくない時に、描かなければならない事が凄く嫌で、先生に相談すると、「描きたくないと思いながら描いた絵なんて、誰も見たくないでしょ。どこか一箇所でも興味のある所を見つけて描いてみたら?」と言われました。その一言に私は納得し、それを毎回実践してみてから、絵が大きく変わった気がします。 私の言葉に、ただ絵の描き方を教える予備校の先生もいると思うけど、フランの先生は、受験に受かる為だけではなく、その先の事も考えて意見してくれていると思います。その先生の一言が合格にもつながったんじゃないかなと思います。

東京造形大学美術学科彫刻専攻現役合格 石井奈緒(女子美術大付属高校卒)

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