こんにちは、講師の佐々木です。
今回のモチーフでは、ゴロッとした存在感の強い大きなモチーフ(壺、タンク、バケツ)をいくつか並べました。そして、その周りには初夏らしい爽やかさを感じさせるグリーンの葉っぱを配置しました。制作の上でのポイントとしては、壺などのモチーフは「塊(マッス)」を捉えることです。そのためには細部より量感を意識して立体感を出すように描き進めることが必要です。長いストロークで描く、始めの段階で柔らかい鉛筆をしっかりのせるのもよいでしょう。

葉っぱのモチーフは有機物特有の複雑な形をしています。それを捉えるには、まずじっくりとモチーフを観察することが重要です。その上でアウトライン的に長めの線で描き進めるのも有効です。また、日々形が微妙に変化するので葉っぱが元気な時にある程度描ききってしまうこともおすすめします。重さを感じるモチーフと軽やかさを感じるモチーフの対比が、おもしろい作品ができるきっかけになるのではないかと期待しています。