講師の佐々木です。研究科の皆様、本年もよろしくお願いいたします。今回のモチーフには人形、フィギュア、鉄道模型などのおもちゃが散りばめられています。これらのおもちゃは実在のものより縮小されてるため他のモチーフと隣り合うとサイズの違和感が生まれます。例えば、おもちゃの方のサイズを大きめに描くと、周りのモチーフは実際のサイズの倍以上の大きさで描くことになり、普段とは違った見え方で面白いのではないでしょうか。また切り取る構図によっては、ひとつの風景の様に見立てて描くこともできるでしょう。石は岩山、花瓶は鉄塔などなど…。
また、おもちゃだけをピックアップして描くのもありだと思います。おもちゃ(郷土玩具)をよくモチーフに描いた作家では、明治の浮世絵師の川崎巨泉や童画家の武井武雄などがいます。日本画家の中島千波もおもちゃのシリーズの作品を描いています。参考にしてみてはいかがでしょうか。