最近、アクリル絵具で抽象的表現にずっと取り組んでいる方の作品です。
先週の最後にいろいろディスカッションした上で、今週だいぶよくなって来ました。
まだご本人はこれでいいのかな?状態かもしれませんが、とてもいい方向に作品が動いてきました。

今までは、モチーフのない状態で自分の頭の中のイメージをたよりに絵具を重ねていくのでどうしても必然性のないタッチが多くなってしまい、
筆などの使う道具もなんとなく選んでずっとそれで描いてしまうのでその結果ひたすらなかなか絵が完成に近づいていかない。

あくまでも私感ですが、絵画は抽象画だろうが、具象画だろうがピラミッドのような構造になっていて、下に大きなベースの層があって、その上にだんだん小さな層が積み重なってそれが頂点に達したときに完成になるというイメージです。
もちろんそんなきれいに行く訳ではなく、なんどもつぶしてはまた積み上げての繰り返しだったり、ひとつの絵の中にも頂点がいくつかあったり。
もっと例えるなら天気図や地形図のようないびつな構造のイメージだったりもします。

今回は話し合う中でそういう方向に誘導させていただいてかなり作品の完成が見えてきましたね。

今週は梅雨の合間を狙って久しぶりの富士山に登ってき ました。
この時期は凍結もなく、歩きのプロフェッショナルたちの背中を追いながら山頂まで。
この時期のお鉢のふちの内側はかなりダイナミックでした。

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