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今日のたっぷり

画材ってなんでもそうなんですけどたっぷり使うとその素材のいい色、風味とでも言うんですかね、が出てきます。
パッと思いつくだけでも油絵具、水彩絵具、鉛筆、木炭、パステル、粘土…どれもそうです。

パレットに出した絵具が余るくらい、筆にはたっぷりと絵具をすくって画面に置いて行きます。
もちろん、描き方は人それぞれ。
薄く描いて美しい絵もたくさんあります。

でも、思うんですけど、薄く描いて素敵な絵を描ける人ってたっぷり画材を使ってきた人な気がするんです。
その画材のポテンシャルの限界を知っているから薄くも濃くも描けるという。自由になれるんですね。

この方、F40号の画面に刷毛でたっぷり絵具を置いていきます。
研究科展に向けての作品用なのですが、このままでは展示しないそうです。
さて、どうなるのか。
きょうはF40号2枚をあっというまに仕上げていきました。

こちらはパステルでエスキースの製作中。
パステルもぐいぐい重ねて行くといい風合いが出てきますよね。
まだまだいけそうです。
パステル握りしめて画面に押してつけて行くぐらいがいいと思います。
そこからたち現れてくるものにはっとしたいですね。

木炭デッサン。ラボルトを続けて2枚目。
勤勉に取り組まれています。
だいぶコツをつかんできましたね。
来週完成させましょう~

おしらせです。
10月10日体育の日、アトリエフランで多摩動物園にスケッチへ行きます。
対象は研究科、受験本科、基礎科…要はみなさんなんですが、動物園を楽しみながらスケッチの極意をマスターしましょう。
講師は加藤/中田で行きます。
特に参加料は不要です。
が、交通費と入園料はご負担ください。
人数が集まれば団体料金で入りましょう。
講師に参加の旨をお伝えください。

ふるってのご参加おまちしております!

授業再開です

9月に入って研究科授業再開しました。
夏の間ご不便おかけしました。
でも暑かったのでお休みでちょうどいいかんじですかね?

火曜日は再開初日から大にぎわいです。
今日はすこし秋を感じさせる空気で過ごしやすかったですしね。
新しいモチーフにみなさん七転八倒しながら描いておりました。

11月末には研究科展が開かれます。
さっそく生徒さんには展覧会参加申込書を配布しております。
まだあると思ったらあっというまに経って行くのが時間というものですので
どんどん作品描いて仕上げて行きましょう。

9月23日には受験生のお祭りフラン祭があります。
研究科の方も応募可能なフォトコンも開催しますので皆様ふるって参加してください!

今日の研究科2011.07.04

珍しく月曜のようすをお伝えする中田です。

月曜は人数的にも、メンバー的にも落ち着いて制作できますので、おすすめかもしれません。
広くスペースもとれますので大作描きたい方はぜひ!

抽象的に抽象的な風景を描いています。
つまりモチーフがないんですね。
まったく自分のイメージだけで筆を運んで行くと、ついついワンパターンなタッチで画面を埋め尽くしてしまいがちですが、
画面上のバランスを考えてタッチの大きさ、重ねる密度、濃度に変化をつけて行くといいと思います。
それは具象的な絵でももちろん当てはまります。

そうすると抽象画と具象画の違いって何?みたいな話になって来たりするのですが、
ハッキリ言ってその境目はないと思ってます。
なんとなくモチーフがハッキリ見えないので「抽象的」と、分かりやすく言葉にしているだけですので、
絵画の基本的な考え方はモチーフやジャンルや画材にとらわれることはないです。
すくなくともそうありたい、と理想をもっているのですが…

でも「絵画」なんて言葉を使っている段階ですでに西洋からの輸入品かぶれになってますので、みなさん、どうぞこの概念かぶれな講師の言動にお気をつけ下さいませ!

中田はあしたも午後からフランで教えますー
よろしくおねがいします。

しばらくさぼってすいませんでした。
意外と読んでる方が多くて恐縮している中田です。

さて、久しぶりに今日の研究科の様子です。
あと1ヶ月で夏のお休みに入ってしまうということで、そろそろ新しい作品に取りかかる方もちらほら。

今日仕上がった鉛筆デッサン。
藁の表現などよく追っかけていていい作品になりましたね。
明暗と輪郭線を上手く利用できた結果ですね。
画面上部と下部のメリハリも利いていて、奥行きがよく出ています。
あと、大胆に床の枕木まで入れた構図がまたいいんですね。
上級者ならではですね。

話変わって、いつかお話しした中華そば「みたか」の裏メニュー、油そばです。
勇気を出して注文しました。
いつもなら「ラーメンとチャーシューお皿で!」と自信満々に注文するのですが

なかた「あ、あの、あ、油 そばって…でき…」
店員「はい!油そばですね!」

となんの躊躇もなく返事されました。

で、おいしいんです。
みなさんぜひ!

あ、今週末7月2日土曜日はクロッキー会2回目、コスチュームモデルさんいらっしゃいます!
ぜひご参加ください。

今日は数ヶ月ぶりに復活した方でまたまたにぎわいを見せた金曜日でございました。
早速やる気みなぎる感じで制作再開しておられました。
みなさん大人ですのでいろんな事情で中休みはあるわけですけどこうやって戻りたくて戻って来ていただけるのは本当にうれしいですね。

直前の告知で申し訳ないのですが、明日6月4日はアトリエフラン クロッキー講座の日です。
こちら公開講座となっておりますので本校在籍していなくてもどなたでもご参加いただけます。
明日は17時半~20時半まで、女性のヌードモデルが入ります。
3時間で14ポーズ描きます。
受講料は3,150円となります。
明日当日受付も大歓迎ですので一本お電話ください。
初めての方も手ほどきさせていただきます。

なかなかクロッキーの機会がないのでぜひお見逃しなく。
といいつつこんな直前に告知しやがって、すいません…

という方に、7月2日土曜日にも同じ時間でクロッキー会予定しております。
7月の会のモデルはコスチュームのモデルさんとなります。
こちらもあわせてぜひチェックしてください。

秋にも2回やる予定です。

写真はロートレックのドローイング。
こんなふうに描けたらいいですねえ。

きょうの研究科2011.05.20

きょうはいつになく静かな金曜日。
ゆったりと制作できたのではないでしょうか。

こちらは脚をテーマに連作製作中です。
脚の写った写真をあちこちから集めて来て描いています。
面白いのはただ写真を写しているのではなく、写真の写真を撮ってからそれを油絵で描きおこしています。
なので写真の表面のツヤやテカリ、紙の凹凸や雑誌なら文字まで写り込むのでそれを全てそのまま表現するので、
これはいったい?という見る側を戸惑わせる要素が入ってきます。

きのう富士山に登ってきました。富士吉田口から山頂まで。
登りは雪の上をアイゼン、ピッケルを使っていきます。
標高が日本で飛び抜けて高い山なので空気が薄く、本当に本当に辛い山です。
でも帰りはスキーであっという間。
最高にたのしい春雪を楽しんできました。
山頂の風景をどうぞ。

きょうの研究科2011.05.17

午後から出勤でしたが、最近は自転車通勤。
フランについたとたん土砂降りでした。

外はどんより、教室内も蛍光灯の明かりがこうこうとついて、こういう日はモチーフの立体感乏しくべたっと見えちゃいます。
でも火曜日なかなかの盛況ぶりです。
にぎやかでぼくもそんな皆さんを手なずけられません…

こちらの生徒さん、まだ油絵2枚目(3枚目?)ですが、なかなかいい具合ですね。
筆をぐいぐい使って、色もよく観察できてるし、あとは出だしのリズムを自力でつかめるようになればなんだって描けそうですね。

先週は初台にある東京オペラシティーギャラリーへ。
写真家ホンマタカシの展覧会です。
金沢から巡回してきました。
本当は金沢で見たかったのですが、オペラシティーも天井がすごく高くてスケールのでかい展示空間でなかなか見応えがありました。

写真を撮ってそこから絵を描く人増えてますよね。
その是非はいろいろあるとは思うんですが、
とにかく写真から描くのなら写真に対してこだわりがあってもいいかなと思うんです。
写真はちょっとした構図や光の具合で出来映えが変わると思うんですけど、
カメラのファインダーをのぞく行為とキャンバスに構図をとる行為をもうちょっとリンクできたらもう少し世界が変わったりするんじゃないかなあ、なんて思ったりもするんです。

ホンマタカシの写真からそういうことが読み取れるかどうかは分かりませんが、すくなくとも写真も絵画も、あるものを四角の平面に置き換えるメディアということの共通点を意識していろんな写真をみるのもいいかと思います。

そういえば会場にはホンマタカシによるアクリル絵具で描いたドローイングが写真とともに並べられていました。
本人が描いたかどうかも分からないですけど。
なんせ「ニュードキュメンタリー」というタイトルの展覧会なので…

きょうは若手講師no1佐々木先生が代打で授業です。
まだ大学院をでて2年目、これからの活躍を期待できる作家です。

新しいモチーフはこんな感じ。
牧歌的な雰囲気ですね。
水色の木箱は加藤講師の得意のウェザリングを施しています。
秋の研究科展に向けていいモチーフとなっております。

うれしいおしらせがひとつ。
いつも金曜に大きな絵を描いている研究科の方が現代女流美術展に入選されたとのこと。
病気でしばらくの間ブランクがあったのでそこからの復活はうれしいですね!
展示が始まったら改めてこの場で告知させていただきます。

たまには映画の話でも。
今週「四つのいのち」という映画をみにいきました。
前日うちの奥さんが見に行ってたという理由だけで、奥さんの感想も聞くことなく見に行ったのですが、
これがまたとんでもない映画で度肝を抜かれたのです。
渋谷のイメージフォーラムにて。
もし興味があれば御覧になってぜひ感想を聞かせてください。

まだGWです。
3、4日は高速道路にたくさん車が走っていました。
今朝は朝5時に万座から家に帰って来てフランに出てきた中田です。

GWだけど金曜レギュラーメンバーは健在。
制作に精が出ます。
子供たちが遊んでいる風景を描いています。
光が横からきれいに入っている様子が描ければ成功ですね。
光と影を制すれば見せ場を自在に作り出せると思います。
ついつい色で見ちゃうんですよね。
ここは赤、ここは青、なんて塗り分けて行っちゃうと明暗がさっぱり見えなくなっちゃって色やデティールがあっちこっちで主張しちゃってなんとなく見栄えのしない感じになってしまう。
そうならないためにもモノクロで置き換えて考えてみるクセをつける事をお薦めします。
モチーフを写真に撮ってみて、だいたい最近のカメラはカラーでしょうからモノクロにコピーしてみる、
コンピュータが触れる方はフォトショップでカラーをモノクロに変換してみる…等々。

ちなみに写真の背後に写っているのは新しい大型モチーフです。
11月の研究科展を意識してか、どことなく秋を感じさせる??モチーフです。
詳しくはまた後日紹介させていただきます。

金曜日に通われている川島さんが出品している団体展の紹介です。

旺玄展
5月11日(水)~19日(木)
上野の森美術館
10:00~16:30
(最終日は13:30最終入場14:00まで)

ご高覧いただきたくご案内申し上げます。

今日の研究科2011.04.29

ついにゴールデンウィーク突入です。
祝日なので顔を見ない方、祝日なので振り替えてくる方等等でいつもより顔ぶれが豊富な研究科でございます。

そんな振替組で本当に久しぶりにお会いした生徒さん。
懐かしい話で盛り上がってしまいました。
お互い年を取りましたね…
絵は新緑の山を抽象的に描いていて、セザンヌかと思いました。

今日は祝日のためか無料体験の方も多かったです。
これから絵を始めようかな?絵画教室なんて得体が知れないけど一体どんなとこなの!!??
と、不安と期待でいっぱいいっぱいの方にぜひ参加していただいて合計6時間、鉛筆デッサン体験をしていただきます。
当然手ほどきも1からいたします。
といってもあまり難しいことばかり口で説明してもどんどん絵を描く事が理屈っぽく詰まらなくなってしまうので
描くという事をどんどん体感して楽しんでいただければと思っています。
でないと長続きしませんから。
写真は無料体験モチーフの定番、ワイン瓶、コンクリートブロック、レモンです。
単純な形態なのでしっかり形の構造を理解して、バランスよく構図を決め、光の方向を決めて明暗を整える、そして描き込み、質感描写…
こんな事言ってるとどんどん理屈っぽくなってダメですね!!!!


ちょっと宣伝させてください。
私、中田寛也の撮影した写真が表紙に使った本(文庫ですが)がGW明けに出版されます。

田舎暮らしに殺されない法 (朝日文庫)
丸山健二 著
文庫: 208ページ
出版社: 朝日新聞出版 (2011/5/6)

http://www.amazon.co.jp/田舎暮らしに殺されない法-朝日文庫-丸山健二/dp/4022646098/ref=sr_1_45?ie=UTF8&qid=1304061634&sr=8-45#

よければ書店でお手に取って御覧ください。
もちろんamazonでも、どうぞ。

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